U2登場直前の The Whole of The Moon -The Waterboys

ずいぶんと前のような、ついこの間のような、30年ぶりのU2のライブはあっけなく終わったような、まだ続いているような、そんな感じで毎日、iPodであの日のセットリストを反芻しています。

あの日、さいたまスーパーアリーナで体感したライブは今まで経験したことのない唯一無二の時間でした。
8Kのスクリーンに映し出される映像の美しさは映画のワンシーンのようにドラマチックでファンタジーに溢れていました。
そんな巨大なスクリーンを背にしても、最新技術を使った映像の前にいても、U2の4人はドラムとベースとギターとボーカルといういたってシンプルなロックンロールバンドとしての存在感を印象づけていました。

あの日、荷物チェックやボディチェックを終え自分の座席に着いた私は、U2のメンバーが出てくるまで会場に流れるさまざまの音楽とメッセージを楽しんでいました。
まるでライブ前の高揚感を煽られているように。
それはINXSのNeed You TonightやQueenのKiller Queen、Mark Ronson feat.Bruno MarsのUptown Funkです。
そして、The WaterboysのThe Whole of The Moonが流れます。
前日のライブでボノが歌ったらしい、Joan JettのI Love Rock’N Rollは発売当時、よく聴いていましたし、その頃ラジオから流れてくるUKアーティストは好きだったのにも関わらず、The Waterboysは知りませんでした。

すでに開演予定時間を過ぎています。
そろそろ始まるのか?!というときに流れてきたこのThe Whole of The Moonに心を鷲掴みされます。
そのメロディラインとボーカルのMike Scottの声が切ないほど美しく、聴き入ってしまいます。
おかげでドラムのラリーが出てくる瞬間を見逃してしまいました。

サブステージとなるヨシュアツリーステージのドラムセットにラリーが向かう中、その後ろをギターのジ・エッジが歩き、ヨシュアツリーのステージに向かいます。
その後ろからボノ、ベースのアダムが続きます。
Sunday Bloody Sundayとともに。
The Joshua Tree Tour2019はこうして始まりました。

あとで知ったのですが、このThe Whole of The MoonはThe Joshua Tree Tour2017の導入曲として使われていたようです。
そんなことを知らない私はこの曲が流れたらライブが始まるなんて思ってもおらず、ラリーが出てくることに気づかなかったわけです。

U2のライブ後、U2以外の曲を聴きたいと思ったのは唯一このThe Whole of The Moonだけです。

I saw the crescent
You saw the whole of the moon

僕が三日月を見ていたとき
君は月の全体像を見ていた

この歌詞の美しさと奥深さ・・・

そして、このThe Whole of The Moonを聴くと今からThe Joshua Tree Tour2019が始まる、U2のメンバーが出てくる高揚感を思い出します。

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